戦乱の時代、この国で最強と称された一人の武人がいた。 かの者が世を去ったとき、共に戦場を駆け抜けた愛用の得物もまた、この世から姿を消した。 時を越えて現代、ついにその得物が姿を現した。ところが発見者の手によって、その姿はまたしても世間から消えてしまう。 発見者は「得物は複製の下にある」という言葉を最後に、自らも雲隠れしてしまった。 発見者の自室に唯一残されていたのは、得物の姿を描いた掛け軸のみだった。 こうして真実を知る者はいなくなり、得物は未だに闇の中に封じられることになる。
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