僕が弟子入りしている冒険家先生の下へ依頼が入った。
それはいつものことだが、依頼を受ける先生の顔がやけに厳しい。依頼人からの話が終わるや否や、先生は資料室に閉じこもってしまった。
あんなに真剣な先生は珍しいな、一体どんな依頼だったんだろう?
こっそり依頼人に話を聞くと、どうやら古代より伝わる秘宝の一つが発見されたという。世界中の冒険家が追い求めていた、伝説の秘宝なのだとか。
数日後、先生は急に旅立っていった。ついに秘宝の在り処をつかんだようだ。よほど慌てていたんだろう、懐から落としていったメモにも気づかなかったようだ。
僕も気になって調べてみたが、どうやら秘宝は七つ存在していたらしい。そのうちの六つは秘宝を隠していた建造物と共に失われたが、最後の一つがまだ残っている。 秘法を収めた建造物も健在だ。
ところが、先生が旅立った直後、依頼人が再び訪れた。 何と、秘宝は盗賊に奪われた挙句に日本に渡っていたという。残された最後の建造物と同じ場所に隠した、と語っていたそうだ。
先生はもうとっくに海を渡っているはずだ。 仕方ない、ここは僕の出番ということだな。
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