かの文献は国中に存在し、後人たちの研究に多大なる影響を与えていたという。
その中でも最古の文献が、さる神社に保管されている。文献を残した本人をかんがみれば、神社という場所は不自然極まりない。
その理由は、本人が朝廷より高位を賜ったとき、同じく褒美として授かっていた莫大な遺産にあったのだ。その金が、朝廷に謀反を企てる者達に狙われていることを知ったため、自らと最も縁遠い神社という場所に隠したのである。
金を隠したという印に、自らが筆を取った文献を納めたのだが、ついに本人は金を取り戻すことなくこの世を去った。最古の文献を納めし場所には、今も手付かずの遺産が眠っている。
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