「なんということだ。地球とは、青くて美しい星だったはず・・・。
特に日本は美しいという印象だったのだが。」
数百年ぶりに地球を訪れ、日本を見た宇宙船の船長はがく然とした。
「気を落とさないでください、船長。
・・・あ、でも青い海や白い池もあって、まだきれいじゃないですか。」
船員の1人がなぐさめるように言った。
「しかし、あの大きな棒を片手にした生物が支配しているようではないか。
キバが生え、頭には角のようなものも見える。」
落胆しきった船長は、日本の現状を自分たちの星に伝えるために地図を描いて送った。
「今度来る時には、かつての美しい星にもどっていることを願おう。」
そして、多くの木々を育てる“命の種”をある場所に残し、去って行った。
去り際に、船員の1人がこうつぶやいた。
「そういえば、日本では生きているうちに悪いことをすると、死んだ後にあんなところに連れて行かれるって何かの本で読んだな。」
そんなやりとりが宇宙空間で行われていたのと同時刻、
地球ではある特殊な電波が傍受されていた。
何度も解読を試みるた結果、1つの図が浮かび上がってきた。
これが“命の種”の場所を指している地図だとは、まだ誰も気づいていない・・・。
|